HOME > 和の心とふれあうなごみの旅〜神奈川・箱根編〜 

神話が残る開湯1200年の地で、「山の神」に思いを馳せながら春を探す  日一日と昼が長くなり、暦の上では春にあたるとはいえ、まだまだ厳しい寒さの日が続きます。寒さにじっと耐え、芽を育む草木と同じように、旅に出たいと心がうずくのも自然な道理ではないでしょうか。

 東海道沿いに位置する箱根温泉は、昔から旅人たちを癒してきた温泉のひとつ。約40万年前ともいわれる火山活動によって形成された箱根の山々を中心に、「箱根七湯」または「箱根十七湯」、さらには「箱根二十湯」などと呼ばれる温泉が湧き出す温泉地のメッカで、辺り一体は富士箱根伊豆国立公園に指定されています。「山の神」「山の星」をはじめとする猛者たちが感動のドラマを繰り広げるお正月の箱根駅伝の往路のゴール、復路のスタート地点は芦ノ湖の南にあります。

 箱根に湧く温泉の泉質は、エリアによって様々。源泉本数随一を誇る箱根湯本温泉がpH8.8のアルカリ性、無色透明の単純温泉ならば、標高700mに位置する仙石原温泉は中性、乳白色を織り混ぜたカルシウム硫酸塩泉、単純硫黄泉などとなっています。

 自然のなかの小さな春との出会いも楽しみに、いざ箱根へ。温泉マイルの厳選宿を、ぜひお訪ねください。
【湯河原温泉】万葉の時代から1300年続く歴史と、薬師の湯としての誉れ
ゆがわら石亭 足柄下郡湯河原町宮上261 真鶴港から届く魚貝や滋味豊かな山の幸を使った懐石を用意 万葉の時代から滾々と湧き続ける湯河原温泉に建つ数寄屋造りの宿。畳廊下に誘われ辿り着く、有名な画家の作品が飾られた客室は、まさに歴史と文化の競演。石造りの露天風呂「鶯の湯」、内湯の「檜風呂」に浸かり、旬の懐石に舌鼓を。

山翠楼 SANSUIROU 足柄下郡湯河原町宮上673 さがみの小京都で昭和8年より暖簾を掲げる数寄屋造りの料亭旅館 趣向を凝らした4つの棟で味わう悠久の時の流れ。薬湯と称される湯に心身が解きほぐされる。とくに展望露天風呂は、星空や霞がかった山々など四季の趣をもっとも体感できる場所。自家製湯葉と季節の食材を組合せた12品の懐石もすばらしい。

海石榴(つばき) 足柄下郡湯河原町宮上776 目と舌で味わう四季の食材を最大限に生かしたおもてなしの13品 昭和53年に創業後、心尽くしの13品の懐石料理とやわらかな湯河原の湯が好評を博している。屋号にちなみ椿の品種の名前が付けられた和洋を織り混ぜた客室は、上質の極み。文豪が愛した湯も上々。旅を愛する人にぜひお奨めしたい。

【箱根仙石原温泉】富士山にも近く、芦ノ湖へも気軽に足を運べるレジャー充実エリア
きたの風茶寮 足柄下郡箱根町仙石原934-29 ラグジュアリーでスタイリッシュな空間で、非日常のひととき 様々なニーズに合わせて選べる客室は、クオリティにこだわった洗練の空間。露天風呂または展望風呂が完備され、周りに気兼ねせず大涌谷温泉を楽しめる。プライベートへの配慮から食事は食事処で。地元の旬を盛込んだ和ベースの料理に舌鼓。

金乃竹 足柄下郡箱根町仙石原817−342 コンセプトは「竹取物語」、遊び心を忘れない大人たちのための宿 竹林に囲まれた幻想的な空間に、大人の雰囲気が漂う。「竹取物語」をコンセプトにした館内は、至る所に竹を配し、遊び心たっぷり。雅やかな本格京懐石が華を添える。箱根の自然のなかに設えられた露天風呂付客室で非日常の憩いのひとときを。

【箱根湯本温泉】新宿から約90分!奈良時代発祥とされる歴史ある温泉地
星野リゾート 界 箱根 足柄下郡箱根町湯本茶屋230 和の情緒とおもてなしを大切にするモダンな宿が新たに箱根に誕生 多くの人でにぎわい、温泉で身体を癒し、笑顔で旅立っていく館内の光景は、江戸時代の宿場町。湯坂山、須雲川望む客室、壁一面に風景画のような美しい眺めが広がる露天風呂。日本旅館の情緒と洗練されたホスピタリティで快適な旅の一日をエスコート。

あうら橘 足柄下郡箱根町湯本574 湯上がりは、自慢の「べっぴん料理」でさらに美肌効果をアップ 標高200m、箱根湯元随一の高台にある。屋上のスカイテラスや貸切露天風呂では、箱根の心地よい風が身体を隅々までリフレッシュしてくれる。客室は、露天風呂付のモダンな「風の舘(たち)」と和室の「森の舘」。新感覚のリゾート旅館。