HOME > 和の心とふれあうなごみの旅〜新潟編〜 

小説「雪国」の風景を探して、米どころ・酒どころの温泉地を巡る  新潟県の温泉地は全国で3番目に多く、草津、有馬とともに日本三大薬湯と称される松之山温泉や、東京からのアクセスが便利な越後湯沢温泉などの名湯も県内に数多く存在しています。川端康成の代表的な長編小説「雪国」の舞台も新潟。温泉地の名は、あえて明かされていませんが、川端康成が執筆の場所にしたのは、越後湯沢温泉「高半」の「かすみの間」。小説のなかにも湯沢の街並みが書かれてあり、そのお陰で越後湯沢温泉が脚光を浴びました。
 日本海に面して長く伸びる平野と雪解け水の清らかな伏流水に恵まれた地の利から、新潟は米どころして米の作付面積は全国1位、酒どころとしても日本酒の生産量が全国で三本の指に入ります。また新鮮な魚介類も絶品。温泉宿の楽しみに欠かせない旬味の用意も万全です。
 現在は汽車もなく、列車路線も変更されているので、冒頭の「長いトンネル」とされる上越線の清水トンネルを通って新潟を訪れることも叶いません。でも、雪深い新潟の温泉地を訪れたとき、ふと脳裏に浮かぶのは「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」の一説。雪景色を眺めながら温泉に浸かるには11月ではまだ早いですが、身体をゆっくりと温め、日本海に揉まれて育った新鮮な魚に舌鼓をうちながら、地酒を一献傾けてみてはいかがでしょう。
【越後湯沢温泉】東京から新幹線で1時間余りで辿り着く、「雪国」の舞台ともいわれる温泉地
雪国の宿 高半 南魚沼郡湯沢町湯沢923 湯を見つけ守り伝えて900余年、かの「雪国」執筆の間も現存 自慢は、自然湧出のかけ流し100%の温泉大浴場と、遠く三国連峰を一望できる湯沢一の眺望。料理は契約農家の有機野菜を用い、化学調味料をいっさい使わずに丁寧に作る。創業は1075年。川端康成が「雪国」を執筆したのもこの宿。

湯元眺望閣 湯居間蔵 南魚沼郡湯沢町湯沢933 自然湧出を100%かけ流し、名湯のくつろぎを心ゆくまで 築300年の古民家から移築した梁や柱を使った閑静な日本家屋に客室が5部屋。それぞれ特徴的で、懐かしさと居心地のよさを兼ね備えている。風呂は加温・加水なしの自然湧出の湯を源泉かけ流し。食事は料理長が惜しみなく腕をふるった美味佳肴が揃う。

湯沢グランドホテル 南魚沼郡湯沢町大字湯沢2494 種類豊富な温泉で、情緒溢れる館内湯巡り 離れの湯煙座敷「季里の湯」ほか、内風呂、露天風呂など多彩な湯船を完備。その館内の湯巡りが好評を博している。清々しいロビーは、2013年4月にリニューアルしたばかり。上越新幹線越後湯沢駅から徒歩約2分のフットワークのよさも抜群。

ホテル双葉 南魚沼郡湯沢町大字湯沢419 越後湯沢温泉を二十八の湯船、28通りの楽しみ方で 二十八(ふたば)の湯と呼ばれる、谷川連峰を望む大浴場「空の湯」ほか、「山の湯」「里の湯」合わせて28のお風呂で越後湯沢の湯が楽しめる。日本海の荒波にもまれた魚を主役にした豪華な心尽くしの料理も用意。小グループから利用できる宴会場もあり。

【六日町温泉】南魚沼産コシヒカリの産地として有名な直江兼続生誕の地、そして冬はスキーのメッカに
温泉御宿 龍言 南魚沼市坂戸山際79 門をくぐると、そこは悠々たる時間が流れる豪農の館の趣 木々が生い茂る山々を背に、約4,000坪の敷地が広がる。どっしりとした問の向こうに建つ風情ある館は、越後各地から移築した庄屋や豪農の屋敷だそう。美しい日本庭園には風呂が8つ。露天風呂のある木造平屋建、土蔵造りの大浴場が

【松之山温泉】700年の歴史をもつ新潟・長野の県境にある日本三大薬湯
ひなの宿 ちとせ 十日町市松之山湯本49-1 露天で、貸切風呂で、1,000万年前の太古の海の湯に浸る 1907年に創業。湯船では1,000万年前の化石海水といわれる鷹の湯源泉をかけ流しで楽しめる。2012年夏にリニューアル後、畳敷になった館内は、湯あがりに素足で歩けば何とも心地よい。また、露天風呂付客室や貸切家族風呂も新たに造られている。