カムチャツカ半島やサハリンでの漁業の拠点として栄えたオホーツクは、5世紀から9世紀にかけて北方民族が大陸からの影響を受けながら独自の文化を育んだ地。自然が連綿と命の営みを続ける大地には、多くの現代人が忘れてしまった静かで美しい時間が今も流れている。「あばしり湖鶴雅リゾート」は、北方民族が暮らしたその時空を凝縮して創りあげられたリゾート。海に躍る鯨、天空を舞う大鷲などの巨大な木彫りに囲まれた美術館のようなメインラウンジでのチェックインの時から古代オホーツクの旅物語は始まる。
 最上級の癒しと憩いを追求した客室は、古代と現代が絶妙に調和したデザイン。好奇心をそそる「図書室」、価値のある多彩な椅子が配された「椅子のギャラリー」をはじめとする充実した館内施設も大人を十二分に楽しませてくれる。「オホーツクビュッフェ」「創作フレンチ」「和会席」の3つのスタイルが選べる食事には、地元の旬の味覚が四季折々に登場。自家農園でスタッフが育てた野菜を食材に盛込むなど、もてなしのなかに垣間見える濃やか心遣いや温かさにじんわりと心が解けていく。
 悠久の浪漫が息づく大地にくつろぎながら、そして舌鼓をうちながら、忽然と姿を消したとされる古の北方の民に思いを馳せてみては。  

▲写真上:「オホーツクバイキング」の一例。色とりどりの一品を、開放感溢れるレストランにて。オホーツクの山海の幸を生かした洗練された料理に満足間違いなし。/写真下:バイキングレストランのオープンキッチンでは、焼きたての石焼ピザをご用意。好みのトッピングを選んで自分のオリジナルピザが味わえる。