JAL 新・JAPAN PROJECT 日本に旅の力を。JAL 今月の特集「大分県」別府温泉 GAHAMA terrace

別府の極楽、まさにここにあり

※バーから見る中庭の水盤の眺め

 別府駅を降り、右手に穏やかな海を眺めながら車に揺られて国道を15分ばかり。海沿いの松林に囲まれて「GAHAMA terrace」はあった。別府の人気旅館「潮騒の宿 晴海」が独自のアイデアを注ぎ込んだという、クラシカルな意匠と現代建築が調和した建物は、ラグジュアリーな「大人の別荘の趣」に溢れている。元々は久留米絣で財をなしたという地元の有力者、国武氏の別邸として昭和2年に建てられたもの。別府の別荘文化を象徴する、その「国武別荘」を受け継ぐ形で、リゾートホテルへと生まれ変わったと聞く。
 「GAHAMA terrace」の名は、約700年前に一遍上人がこの地に上陸したことに由来する「上人ヶ浜(しょうにんがはま)」の地名と、この浜を「照らす」光でありたいという願いが込められている。敷地面積は3,500坪。敷地内にはかつての別荘の一部が保存されている。客室は17部屋のみで、すべてに天然温泉のビューバスが完備された6タイプが用意されている。
 今日の部屋は古民家調のしつらいが施された広さは90㎡の「アンティークヴィラ」。専用の庭に面したプライベートテラスや、ゆったりとしたビューバスが特徴で、開放感は申し分ない。かけ流しの湯に身を委ねれば心地よいことこのうえなし。穏やかな時間のなかで、一遍上人が民衆を導くべく念仏称えたという極楽浄土の世界に思いを巡らせてみる。

かけ流しの温泉 全客室にかけ流しの温泉を完備。海からの風、松林を透かす光、温泉のぬくもりが疲れを癒してくれる

アンティークヴィラ 「アンティークヴィラ」は大正時代を思わせる古民家調の造り。90㎡の広々とした空間で、洗練された和洋折衷の温泉ステイを楽しめる