目指すは北海道内でも希少な源泉かけ流しの3つの大浴場と2つの露天風呂。旭川空港に降り立ち、車を借りて一路層雲峡へ。山々に囲まれた旭川紋別自動車道を奥へドライブを堪能するうち、ようやく秘境へと辿り着いた。
「ホテル大雪」は、湯浴みしながら峡谷の美しい眺めを楽しめるとあって人気が高い。温泉は、硫黄の香りがほのかに感じられる単純硫黄泉で効能も豊かだ。大浴場は層雲峡温泉のなかでも一番の高台にあるという展望大浴場「大雪乃湯」と、御影石や十和田石を贅沢に配した渓谷露天風呂「天華の湯」、ステンドグラスがエキゾチックな雰囲気を醸し出す欧風大浴場「チニタの湯」の3ヵ所。それぞれ趣向を凝らした造りで、露天風呂は「大雪乃湯」と「天華の湯」に併設されている。
昼から夕方にかけての入浴は、「大雪乃湯」がとくにお奨めとのことで、早速入湯。西館の7階、石造りの大浴場に入ると、大パノラマが目に飛び込んでくる。正面が総ガラス張りで、既に紅葉が始まっている山々が目の前に眺められ、心が洗われていく。次の湯船はどこにしようか―ゆっくり悩みながらの楽しい「ハシゴ湯」。美しく色づき始めた山々、そして冬には岩峰の雪景色を借景にした贅沢な湯巡りが旅する人を魅了する。
広々とした展望大浴場「大雪乃湯」。湯船にはジェットバス装置も完備されており、リラックスしながら峡谷美を眺めることができる。
地元をはじめ、北海道各地から取寄せた特産素材で作られる夕食の会席膳。雅な技と素朴な滋味、会席の贅沢な愉悦を堪能したい。
※料理写真はイメージです。季節等により異なる場合がございます。