JAL 新・JAPAN PROJECT 日本に旅の力を。JAL 今月の特集「北海道」十勝川温泉 三余庵

寒さが恋しさを増す肌にやさしい希少な湯

 「三余庵」の11室の個性豊かな客室には、小説や文学作品にちなんだ名前が付けられている。例えば「雪国」は言うまでもなく川端康成の小説に由来し、ベッドルーム+リビングに温泉檜風呂が付いたアジアンリゾート調の客室であり、その他「たけくらべ」「細雪」と名付けられた部屋もある。今日の部屋はメゾネットタイプの「春の海」。洋室ベッドルーム+リビング+露天風呂付テラスのフロアに加え、上の階に和室10.5畳+リビング+シャワーブースも完備された造り。リビングの漆喰の壁や松の無垢材を用いたフローリング、琉球畳など、自然素材主体の心地よいしつらえが疲れを忘れさせてくれる。
 日が落ちると一気に気温も下がり、旅のお目当てである湯浴みへと足を向かわせる。木をふんだんに使って造られた露天風呂で独占できる湯は、北海道遺産に認定された世界でも希少な植物性モール温泉。「モール」とはドイツ語で「亜炭」を意味し、この温泉が、地中の植物が黒炭へと変化する過程で生じる植物成分を多く含むことを表している。天然の保湿成分が豊富なので、美肌効果の高い「美人湯」としても知る人ぞ知るところ。ゆっくり浸かれば、さぞ明日の肌はすべすべに違いない。
 10月下旬は早くも初霜・初氷の便りが道内各地から届き、「三余庵」のロビーの暖炉には早くも薪がくべられる頃。この「美人湯」を一層恋しく感じる季節がまたこの地に訪れるのだ。

夕食 夕食は北海道・十勝の旬の素材にこだわった斬新なスローフードが楽しめる。地産地消の新鮮なもので作られる一品は五感を満足させてくれること請け合い。

Bar道草 ウイスキーやカクテルが多数用意されている「Bar道草」が館内に。お気に入りの一杯を傾け、静かな大人の時間を過ごしてみたい。


※料理写真はイメージです。季節等により異なる場合がございます。