道後温泉の歴史と特徴

JR松山駅で伊予鉄道の「坊っちゃん列車」に乗り換えて20分ほど。その終点が道後温泉駅。松山といえばいうまでもなく、夏目漱石の「坊っちゃん」の舞台。その物語のなかのノスタルジックな風景が、ここ道後温泉の街に今もそこかしこに存在しています。
駅前から続く道後商店街を抜けると現れるのが、道後温泉のシンボルである「道後温泉本館」。三層楼の堂々とした佇まいは、明治27年に造られたもの。国の重要文化財であり、ミシュランガイドで三ツ星にも選ばれています。館内には、外湯として誰でも利用できる大浴場や休憩室のほか、「坊っちゃんの間」もあり、旅の風情と癒しの一石二鳥。湯あがりは湯玉印の浴衣で、しばし時を忘れておくつろぎください。
道後温泉の歴史は3000年以上。足に傷を負った白鷺が温泉で足を浸していると完治して飛び立ったという「白鷺伝説」が温泉発見につながったといわれています。現在、街には足湯が10ヵ所あり、旅人の休憩スポットに。傷とはいわないまでも、道後の湯は、今もたくさんの人々を癒し続けています。
道後温泉のみどころ
![]() 湯国の重要文化財、経済産業省の近代化産業遺産などに選定された近代建築物。午前6時、正午、午後6時に振鷺閣で、時を告げる太鼓(刻太鼓)が打ち鳴らされる。※写真は「坊っちゃんの間」。 |
![]() 全国に現存する12の天守のひとつ。大天守をはじめとする21棟の建物が国の重要文化財に指定されている。1966年から全国でも例を見ない総木造で復元されている。 |
![]() 約230年の歴史があり、国の伝統的工芸品、愛媛県の無形文化財に指定された砥部焼の、絵付けなどの制作体験ができる施設。商品の展示・販売も行われている。 |