飛騨高山温泉の歴史と特徴
JR高山駅を降りて、春は桜の名所となる艶やかな朱の中橋を渡ると、古い町並や高山陣屋などの懐かしい風景が次々に現れます。江戸時代の城下町だった頃の通りに足を踏み入れるだけで時間がゆっくりと流れていた古きよき日本にタイムスリップ。いつもの旅なら、つい欲張ってせわしなくハシゴしがちなお土産物屋巡りも、この町では自然とのんびり楽しめます。それが家族連れや友人との旅行だけでなく、女性のひとり旅にも人気の理由のひとつ。高山城址や飛騨の里も訪れてみたい名所がいろいろあり、ミシュランガイドでも三ツ星に選ばれています。
温泉は7つあるという泉源ごとに泉質が違いますが、無色透明の塩化物泉が主。温泉宿のほか、日帰り湯や散策の合間にひと休みできる無料の足湯もあります。春と秋に催される高山祭といった催しを目指して行くもよし、逆にあえて静かな時期に訪れるもよし。温泉に浸かり、地元の味に舌鼓をうち、そして朝市に繰り出し、地元の人と触れ合う。そんな素朴な時間が、かけがえのない旅の思い出になるに違いありません。
飛騨高山温泉のみどころ
古い町並(国選定重要伝統的建造物群保存地区)
出格子の軒下に、杉の葉を玉にした「酒ばやし」。「飛騨の小京都」高山を象徴する「古い町並み」は、旅人のお目当てのひとつだ。元城下町の中心部、商人でにぎわった上町、下町からなる。 |
朝市
高山の朝市は江戸時代に始まったとされ、現在も陣屋前と宮川沿いで毎朝開催されている。生産直売ならではの地元の人とのふれあいが楽しみ。野菜や果物から民芸品まで揃うのでお土産を探しに出掛けたい。 |
飛騨民族村・飛騨の里
合掌造りなどの飛騨の歴史ある民家を移築復元。昔の飛騨の暮らしぶりを再現している。さるぼぼ作りをはじめとする民芸体験やガラス体験などは50~60分1,300円。 |