伊香保温泉の歴史と特徴

伊香保温泉といえば、名物の石段を挟んで宿や土産物屋が並ぶ温泉情緒溢れる風景。万葉集に歌われるほど歴史は古く、江戸時代には榛名神社や伊香保神社を参拝するたくさんの人々が湯治に訪れ、とくに元禄、文化・文政時代に繁栄を極めました。
石段の完成は、その元禄時代よりも100年昔の1576年。武田氏の配下にあった木暮下総守ほか七氏と呼ばれる卿士が今の石段街の基本となる街並を作りあげました。長篠の戦いで負傷した武田の武士を癒すためともいわれ、日本初の「温泉リゾート都市計画」とされています。
伊香保温泉は元来、茶褐色の「黄金(こがね)の湯」。肌に刺激が少なく、身体が芯から温めて血行を促進させるので、「子宝の湯」や「湯治の湯」として人気を集めています。もうひとつ平成に入ってから掘り出されたのが無色透明の「白銀(しろがね)の湯」。石段脇に位置していても宿によって引く温泉の種類が違います。
1980年から5年がかりで改修された石段は、2010年に増設されて365段に。途中の2ヵ所の足湯で疲れを癒しながら1年365日の健康を祈願して石段を登るのも一興です。
伊香保温泉のみどころ
![]() 石段の頂上にある伊香保温泉を守護する神社。境内からは伊香保温泉街を一望できる。ご利益は、医療、縁結び、子授けなど。 |
![]() 大正時代を代表する芸術家、竹久夢二の美人画、風景画、版画、書簡など16,000点余の作品を所蔵。展示替えを行ないながら紹介している。アンティークの調度品も必見。 |
![]() コンセプトは、「自然、人、文化とのふれあい」。乳搾り、いちご狩りや、らく焼、バター作りなどの体験ができるほか、こども遊園地やパターゴルフ場も完備。 |