霧島温泉の歴史と特徴

霧島温泉といえば、かの坂本龍馬とお龍が「寺田屋事件」の後、「日本初の新婚旅行」に訪れた場所。龍馬の刀傷を癒したのは、霧島の新川渓谷温泉郷にある塩浸温泉。湯治のほか霧島神宮を参拝するなど、およそひと月もの間、霧島の地に滞在したといわれています。天地創造神話が伝わる高千穂峰では、龍馬が天の逆鉾を引き抜いたというのは有名なエピソード。そのほかふたりの足跡は市内の各地に刻まれています。
昭和9年に日本で初めて国立公園として指定された霧島には、霧島山の山懐に霧島温泉郷、霧島神宮の近くに霧島神宮温泉郷、天降川沿いに新川渓谷温泉郷・日当山温泉郷など、たくさんの温泉郷があり、それぞれの温泉郷には多種多様な源泉が存在しています。北側には韓国岳などの霧島連山、南側には、錦江湾、桜島と続く、国内屈指の山紫水明の地。温泉地としての満足度の高さも国内屈指を誇ります。季節ごとの装いも美しい山々が、風光明媚な海景色が、そして豊かな湯が、旅好きの旅情を掻き立てます。
霧島温泉のみどころ
![]() 6世紀に建てられたといわれ、建国神話に登場するニニギノミコトが主祭神。国の重要文化財。「風穴」「亀石」「両度川」ほか「霧島七不思議伝説」は、ここ霧島神宮を中心に語り継がれている。 |
![]() 現存する江戸時代の街道。全長1,500mのうち、約500mほどが、当時の石畳のまま残されている。大名行列も通ったという苔むした道は格別の趣。大河ドラマ「篤姫」などのロケ地にも使われている。 |
![]() ズラリと並ぶ陶製の壺の中身は、江戸時代から続く伝統の製法で造られる壺づくり純米黒酢。「福山」といえば黒酢といわれるほど有名で、桜島の眺めとの「競演」も迫力満点。(写真提供:坂元醸造㈱) |