越後湯沢温泉の歴史と特徴
およそ900年の歴史をもつといわれる越後湯沢温泉。しかし、「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」というくだりで始まる、かの有名な川端康成の「雪国」の舞台とされるまでは、わずか4軒の湯治宿しかなかったといわれています。その秘湯は、名作とともに一気に世に知れわたるようになり、昭和の初めに上越線が、さらに1980年代に上越新幹線が開通し、各地から観光客が続々と訪れる温泉地になりました。
「雪国」に登場する温泉の名は明らかではありませんが、執筆の場所となったのが、この地で温泉を900年の歴史を刻む老舗宿「高半」。現在もその客室は当時のまま保存され、「雪国の世界」を今に伝えています。主人公の島村と芸者・駒子が訪れた神社とされる諏訪神社など、小説の風景を探しながら街を散策するのも楽しみ。春から夏にかけては行楽に最適な気候となり、トレッキングやキャンプといった大自然のなかでのレジャーも人気があります。
名産のコシヒカリほか「食の街」としての魅力も十分。夕食時には、多彩な地元の味覚に、相性のよい日本酒をぜひお伴に。
越後湯沢温泉のみどころ
大源太湖
日本で最初のアーチ式ダムとして、大源太山の麓に作られた外周約1.5kmの湖。カヤック体験やキャンプをはじめとするレジャーが楽しめるほか、美しい「四十八滝」など見所も多い。 |
湯沢三大ロープウェイ
湯沢町には世界最大級の166人乗りの「湯沢高原ロープウェイ」、日本屈指の規模を誇る揚水式発電所の絶景が楽しめる「田代ロープェー」、約5.5kmの距離を2つの尾根を越えてゆく「ドラゴンドラ」と、ロープウェイが3つ。自然豊かな湯沢で、空中散歩を満喫できる。 |
アルプの里
冬はスキー場、春から夏にかけては約6万㎡の敷地に数え切れないほどの高山植物と天然記念物が美しい高原植物園に。またゴーカートやジップラインアドベンチャーといったレジャーで大自然を体感できる。 |