

伊香保温泉の源泉は、万葉集にも登場する「黄金の湯」、平成の時代に入ってから開発された「白銀の湯」の2種類。古来より湧き出る「黄金の湯」をかけ流しで使用する宿は数少なく、伊香保の石段街のなかでも指折り数えるほどしか存在していない。榛名山の麓に明治45年に創業した「古久家」は、その希少な宿のひとつ。展望大浴場、露天風呂はもとより、客室の露天風呂でも、100%源泉かけ流しで黄金の湯を楽しむことができる。 部屋でひと息ついたら、早速目当ての展望大浴場へ。窓の向こうに広がる山々を見渡す眺めは爽快そのもの。赤城山から谷川までも一望できる。茶褐色の湯に浸かり、旅の愉悦を存分に味わううちに、旅の疲れもすっきりと解消されている。 お奨めの「露天風呂付き客室創作会席プラン」の夕食は、地産の滋味な食材を盛込んだ「湯山会席膳」。古きよき日本の味に、今様の創作を加えてあるのが心憎い。「待ってました」とばかりに箸を進めれば、心も満たされる妙味に満足の極み。ひと休みした後は、今度は客室の露天風呂で再び「黄金の湯」を堪能したい。 |
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