土肥温泉の歴史と特徴

伊豆半島の西岸、駿河湾に臨む土肥(とい)温泉は、そのロケーションから夕日の美しいスポットを数多く有する温泉地として知られています。とりわけ人気の観光スポットが、駿河湾越しに富士山を眺められる恋人岬や、その恋人岬から11km余りの場所にあり、180度の圧巻のパノラマで旅の疲れを癒してくれる旅人岬。また、室町時代に採掘が始まり、佐渡に次ぐ全国第2位の採掘量を誇ったとされる土肥金山も有名。現在は伊豆市の史跡に指定され、世界一の金塊展示や砂金とり体験などができるアミューズメントパークとして人気です。
温泉は江戸初期の土肥金山の開発とともに始まります。安楽寺境内の鉱脈の岩間から湧出。温泉を発見した間部彦平の名から「まぶ湯」と呼ばれ、多くの人々が薬効を求めて入浴しました。明治時代になると馬場地区で、今では下庄田源泉、水口洞源泉をはじめとする8つの源泉を混合して使用。効能豊かな湯は、温泉宿はもちろん4ヵ所ある共同浴場や足湯で楽しめ、風光明媚な風景や周辺に存在する見所とともに旅人を西伊豆・土肥へと誘います。
土肥温泉のみどころ
![]() 美しい夕日で知られる恋人たちのメッカ。岬に設置されているラブコールベルを、恋する人の名前を呼びながら3回鳴らすと愛が叶うのだとか。 |
![]() 足利幕府直轄の金山奉行が金の採掘を行ったのが始まり。昭和40年の閉山まで江戸・明治・大正と採掘は続いた。現在は坑道のうち400mが舗装され、アミューズメントパークに。 |
![]() 長針の長さは12.5m、短針は8.8m、直径は31m。たくさんの花々に彩られた巨大な花時計は、1992年にギネスブックも公認。 |