白砂のビーチが有名な白良浜の南。海に突き出た崖の上の白亜の佇まいが美しい。自家源泉による天然温泉かけ流しの湯に、総客室数164。「ホテル シーモア」は、この地を訪れたことのある人にとっては憧れの、白浜温泉を代表するリゾートホテルだろう。
 ホテルのすぐ脇には「湯崎七湯」のなかで唯一現存する湯壺「崎の湯」。海の中を悠々と泳ぐ魚を海中で楽しめる「白浜海中展望塔」が隣接し、周囲には「白浜温泉パーク」や「南紀アドベンチャーワールド」などの見所も多い。館内も、カフェラウンジからは青い海が、レストランからは白良浜が一望できるなど、白浜の海が間近に感じられるようにデザインされている。
 やはり圧巻は、紀州名物の梅干を漬けるために造られた梅樽を湯船にした情緒豊かな露天風呂。せっかくなら早めにチェックインを済ませて青空と海が目の前に広がる湯船へ。美肌の湯に浸かると、目の前にどこまでも広がる大海原。南紀の海からの初夏の風がほてった身体に心地よい。ゆっくりくつろいでいるうちに、「夕日100選」の夕景がもうすぐそこに。  

▲写真上:南紀白浜の看板ともいえる「幻の魚」クエを、造り・鍋などの定番料理から創作料理まで。彩りも鮮やかな旬の食材を盛込んだ約12品の和食会席には、さくら鯛、あわび、太刀魚、伊勢海老などの四季折々の逸品が並ぶ。/写真下:海を正面に望む和室や1日5組限定の露天風呂付客室など様々なタイプの客室を用意。人気は海と夕日を望むダブルベットを2台ご用意したデラックスタイプのツインルーム。