玉造温泉は、約１，３００年前編纂の「出雲風土記」のなかで「ひとたび濯げば形容端正しく　再び浴すれば万の病ことごとに除こる」と記されている。つまり、一度入れば肌が美しくなり、二度入ると様々な病も治る湯。この地で多くの人々に崇められてきた名湯は、近年、天然の保湿成分を１ｋｇあたり１００ｍｌ以上（入浴するだけで美肌を形成するレベル）含有し、弱アルカリ性の泉質がもたらすクレンジング効果や、低張性の泉質による肌に水分が浸透しやすい効果もある、正真正銘の「美肌の湯」であることが科学的にも立証されている。
　その恩恵を受け、玉造温泉には玉造川沿いに１６軒の温泉旅館が並ぶが、なかでも「玉造グランドホテル長生閣」は温泉好きなら一度は泊まってみたい宿のひとつ。神話をモチーフにして造られた大浴場「神話の湯」「女神の湯」には、それぞれに赤・青・白のパワーストーン・めのうを敷き詰めた「めのう風呂」がある。「神話の湯」のめのう風呂は荘厳な趣が漂う湯船、「女神の湯」は壁にも色とりどりにめのうが張り巡らされた華やかなしつらえで、違った雰囲気の湯浴みを楽しめる。湯に浸かると、じんわりと湯が肌に沁み込みすべすべになっていく気分。めのうのお陰か、神々のお力か、心が穏やかになり疲れも癒されている。

華やかなめのうが印象的な「女神の湯」には、めのう風呂のほか、岩風呂と露天風呂もある

目の前に運ばれる食事は心を込めて作られたものばかり。何をいただいてもおいしさに笑顔がこぼれる