蔵王温泉の歴史と特徴
今から遡ることおよそ1900年、日本武尊の蝦夷征伐に従軍した吉備多賀由(きびのたがゆ)が発見したといわれるのがここ「蔵王温泉」。
山形市の東南部にあり、標高は900m。湯は強酸性の硫黄泉で元々は無色透明。それが空気に触れることで酸化して黄色に変化します。硫黄泉には体内のムコ多糖タンパクを活性化させる働きがあり、肌と血管を若返らせる効果も。そのため「美肌の湯」「子どもが丈夫に育つ湯」としても有名で、古来より親しまれてきました。
温泉街には川原湯・上湯・下湯の3ヵ所の共同浴場や足湯があり、気軽に温泉を楽しむことが可能。また春から秋にかけては渓流沿いに大露天風呂が開設され、見所のひとつとなっています。
蔵王が戦後間もなく日本観光地百選・山岳の部で第一位に選ばれて以降は、スキー場としても一躍全国区に。初夏から夏にかけてはトレッキングのメッカとしても人気があり、「高山植物の女王」コクマサ、群生するイワカガミ、湿地帯に多く見られるサワランなどが咲き誇る高原へと、全国からたくさんの人が訪れています。
蔵王温泉のみどころ
大露天風呂(4月下旬~11月下旬)
ゲレンデから山道を登った先に期間限定で登場する大露天風呂。男女別に2つずつ、200人収容。 |
ドッコ沼
ドッコ沼へは蔵王温泉より出ている蔵王スカイケーブルや蔵王中央ロープウェイにて。気軽にトレッキングが楽しめる。 |
蔵王温泉スキー場(12月~5月)
上質なパウダースノーの12コース・14ゲレンデ。1~2月頃に蔵王の冬の風物詩樹氷が見られるコースもある。 |