冬が素敵 南紀白浜 南紀白浜の夏は、空気も、人も熱い。白良浜(しららはま)には、楽しげな海水浴客で賑わい、至るところで笑い声が響き渡ります。もちろん、そんな白浜の夏も魅力的ではありますが、私は、夏よりも、冬が好き。だって、ひんやりと澄んだ空気は、南紀白浜を一層美しく見せるのですから。

冬こそ、南紀白浜へ行こう!

「南紀白浜」ですぐに連想するのが、大空と大海原に広がる大きな夕景です。水蒸気をたっぷり含む夏の夕暮れも情緒的ではあります。でも、冬は空気が澄んでいる分、目に映るすべての景色がクリアに見えるのです。

例えば、梅樽温泉ホテルシーモアは海を眺める絶景露天風呂が目玉。「冬の期間は、いろんな好条件が重なると、達磨型の太陽“だるま夕陽”が見えるんですよ。見られたラッキーと言われる幸運の夕日であり、とても神秘的です」とは支配人談。
その絶景露天風呂は、梅を漬け込んだ樽を湯船に使用しており、梅のエキスが染み出て美白になるのだと説明が書かれてありました。

南紀白浜温泉は、太平洋を目の前にする温泉宿・ホテルと、田辺湾に面した宿泊施設があります。

昨年の12月22日にリニューアルオープンしたばかりの白浜古賀の井リゾート&スパは田辺湾に面していて、高い階の客室からは静かな内海が眺められ、その内海にはクエが養殖されるイカダがあります。
こちらの夕景も素晴らしい。客室からも、広い庭を飾るプライベートイルミネーションが日没から23時半まで灯されています。空が青色になる瞬間くらいの明かりが一段と、妖しく、美しい。
お風呂は、120センチの「深湯」と通常の浴場の「浅湯」があります。深湯は立って入るお風呂で、一般的に立湯として親しまれています。温泉に立って入ると、腰まわりの血行がよくなり、腰痛もちの方などは、すっ~と楽になります。

そして南紀白浜の冬の味覚の愉しみは、クエですね。白身でありながら脂ものったクエ。
しまった身とぷりりとする歯ごたえが印象的です。
クエはホテルシーモアなどでは、クエ会席コースもありますし、南紀白浜の旅館でも頂くことができますが、お昼に頂く場合は、クエ専門店の「活紀州本クエ料理 九絵亭」がおすすめです。
南紀白浜の宿は、太平洋に面した宿も、田辺湾を眺める宿も、それぞれ極上の景観が待っています。
是非、冬の南紀白浜へ!

文:温泉エッセイスト/山崎まゆみ

南紀白浜の温泉マイル提携施設

梅樽温泉 ホテルシーモア(うめだるおんせん ほてるしーもあ)

梅樽を使った情緒溢れる湯船が楽しめる
露天風呂が代名詞

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白浜古賀の井リゾート&スパ(しらはまこがのいりぞーと&すぱ)

全室オーシャンビュー、
ワンランク上の白浜の旅がここに

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白浜温泉 ホテル川久(しらはまおんせん ほてるかわきゅう)

海に浮かぶように建つ
全室スイート&オーシャンビューの大人リゾート

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紀州白浜温泉 むさし(きしゅうしらはまおんせん むさし)

1300余年の歴史をもつ
白浜の2つの源泉で肌も心も潤いアップ

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温泉エッセイスト山崎まゆみ VISIT JAPAN大使、武雄温泉大使、にいがた観光特使、越後長岡応援団

世界31ヶ国の温泉を巡り、日本と世界の温泉文化の違いをテレビ、ラジオ、新聞、雑誌などの各メディアで伝えている。また日本の温泉文化を海外に発信している。著作には『だから混浴はやめられない』『おひとり温泉の愉しみ』『恋に効く!パワースポット温泉』『お風呂de ダイエット』、新刊には脳科学者の茂木健一郎氏との共著『お風呂と脳のいい話』、ノンフィクションライターとして戦争体験者への聞き書きを記した『ラバウル温泉遊撃隊』、『白菊‐shiragiku-: 伝説の花火師・嘉瀬誠次が捧げた鎮魂の花』、最新刊に、日本で初のバリアフリー温泉ガイド本『バリアフリー温泉で家族旅行』などがある。