玉造温泉の歴史と特徴

「ひとたび濯げば形容端正しく、再び浴すれば万の病ことごとに除こる」。西暦733年に書かれたといわれる「出雲國風土記」において、美肌の湯、万病に効く薬湯として紹介されたのが「玉造温泉」。平安時代には、その名湯の噂は京都まで届き、清少納言の「枕草子」でも逸話が紹介されています。
湯の成分は硫酸塩泉・メタケイ酸110mgと、水分補給に優れており、「高級化粧水レベル」と専門機関から高く評価されたほど。湯に浸かれば、肌がどんどん潤っていくのが実感できる人もいるといわれています。実際に温泉を化粧水として持ち帰るためのスプレーボトルも販売中で、玉湯川沿いにある湯薬師広場などでは源泉を詰めてテイクアウトが可能です。
街の中央を流れる玉湯川を挟んで、温泉宿が建ち並ぶ風景にホッとひと息。春の桜をはじめ、四季折々の心安らぐ眺めを楽しみながら、足湯でのんびりするのもお奨めの玉造温泉での過ごし方。伝説と神話の国に湧く美肌の湯で、肌と心の「キレイ」を手に入れてみてはいかがでしょう。
玉造温泉のみどころ
![]() 橋の上で撮った写真に、玉作湯神社の鳥井が写っていると恋が叶うといわれる「縁結びスポット」。橋の上にはカメラを設置する台がある。 |
![]() 「出雲國風土記」にも登場する古社。境内には、神様が宿るとされる「願い石」や、美肌・安産・助産の神様「湯姫大明神」、珍しい親子の狛犬「すくすく狛犬」などがある。 |
![]() 玉作遺跡の出土品や、江戸時代から伝わる伝統工芸・めのう細工関係用具を展示。江戸から現代までの布志名焼作品の展示もあり。 |